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「脳 未知のフロンティア」(NHK BS世界のドキュメンタリー)(8/8〜10 23:00〜24:00)
という番組、偶然見たのだけれど興味深かった。(見たのは第1回と3回のみ、しかも部分的にですが)
映画「レインマン」でも知られる「サバン症候群」の人々の例を通して、人間の脳の働きを探っていくというもの。
サバンの人は、特定分野に超人的な才能を発揮し、半数は自閉症というが、症例は様々のよう。
私が特に気になったのは、家畜用施設の設計に携わっている女性のサバンの人の話だった。
彼女は動物の気持ちはよく理解できるが、人間の表情を読み取れず、感情も平坦である。
サバンの人の人並みはずれた才能は、社会にとって有用である場合もそうでない場合もあるが、いずれの場合も、その人自身の一人の人間としての幸福感ということを考えた時には (っていうか、私はほとんどそのことしか考えられないのだけれど)、たいへん複雑な思いにさせられてしまう。
また、「自閉症の人々は男女とも感情レベルが低く、脳は極めて男性的とされる〜」 とのことだが、「サバン症候群」、「自閉症」の症例を見ていると、私は逆に、人間にとっての女性脳の役割ということを考えてしまった。
女性脳には未熟なところがある一方で、たいへん有能かもしれない男性型の脳に、人生の途上のあまり遅すぎないどこかで、「ハテ・・、このような人生に、一体なんの意味があるのだ?」という疑問をいだかせたり、一人でいることの無意味さを感じさせたりする働きがあるのかもしれない。
そして人間どうしに、お互いの目を見、さらにはお互いの心を見るように心を開かせていくのかな・・。
この番組を見ていると、そのことが人間にとって意外なほど重要なことのように思えてきてしまった。(もっとも私は最近、女性脳が幼稚なところで成長を止めている場合が多いんだなぁ、と感じることが多くて、そっちの方が気になって仕方がないのだけれど。(・・ってソレ、私のことです、ハイ。)
それにしても
いったい人間とは・・ 何なのか?
脳の研究が進むほど、そのことがますます気になってくるのですね。
そして、この番組を見た後、私の心に・・
自分の息子に、人生を愛して欲しい、
自分の人生を、幸福だと感じられる
そうであってほしい
自分が息子に対して、何よりもそう思っていることに気がついた。
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「フジロック・エクスプレス」に、ハリー・ホソノ・クインテット(7/28)のレポがあったぞ。 なになに・・英文だ。日本語にしてみよっと。自分にわかればいいという程度でね。
(たまたま読まれた方、ゴメンナサイ。英語力も音楽の知識も無いのでウソばっかです。)
今年のフジロックのステージにホソノは、ベース、ギター、ドラムのトリオが「Mr. Sandman」を即興演奏する中、アコーディオン奏者の女性(カワイイ)とアヒル歩きのようなステップを踊りながら登場した。
このハリー・ホソノ・クインテットは、「Save the Last Dance for Me」といった古いポップスのスタンダードを、タイトなジャズのバッキングで演奏した。
大勢の観客が、ホソノのステージのためにはるばるオレンジコートへ詰め掛け、アコーディオン奏者の女性(かわいいです)がボーカルをとった曲の時でさえ、観客のほとんどがホソノの一挙手一投足に釘付け状態で、このバンドを素直に支持しきっている(?)様子が多く見受けられた。
(このアコーディオンの女性は、一度聴くと忘れられないソプラノで、すばらしい歌唱力だ。他にもっといい喩えはあるんだが、自分はつい「Ring My Bell」のAnita Wardを思い浮かべてしまう。)
ハリー・ホソノ・クインテットは、メンバーのフォーマルな出で立ちといい、そのレイドバックした演奏といい、上質でホンモノという感じがにじみ出ていた。あのドラムセットからも。
そしてこの演奏へ向けられた会場からの敬意は、このバンドの繊細なサウンドの一つ一つを(スネアドラムをかすめるブラシのかすかな音さえも)、オレンジコートの聴衆に届かせてくれていた。
(全然間違ってますね。ホントの意味、知りたいです。マジで。)
う〜ん、でも日本人でない人のレポも、おもしろい。
先日のラジオの選曲といい、ますます私も早く演奏聴いてみたくなったゾ。
そういえば、東京シャイネス(福岡公演)の時の「第三の男」、今になって思うとすこ〜しクインテットを予感させる感じがあったかな。
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(ちょっとだけ加筆しました)
ジュンク堂にて、「PAPER SKY」とクリシュナムルティの本を買う。
クリシュナムルティ著の本は、最初に手にしたのは1986年の新宿紀伊国屋書店。
叡智に満ちているんだけれど、地球外からやってきたような、とても新しい感じがして、すぐに惹かれてしまって。以来、新刊を店頭で目にするたびに結局購入してしまう。
20代はじめに自分の魂の師に出会った感じ。
『PAPER SKY』の細野さんの連載〜「音の細野道」、
今号は細野さんの子どもの頃の音楽の原体験の話。
前号までずっと立ち読みしてたけれど(ゴメンナサイ)、今回はとりわけ興味深くて即購入。 (今回で連載休止って書いてある・・)
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息子が来年受験するという大学のオープンキャンパスへ。学科選択で迷っていると言うので私もついて行くことに。
在学生の案内で各研究室の展示等を見て廻っていると
・・オヤ、こんなところに面白そ〜な一角が?
なんと、戦前の欧州のラジオ(←ステキだ!)、蓄音機などの歴代オーディオ機器等が展示されているではあ〜りませんか。
エジソンの円筒型レコード、忠犬ニッパー君とビクター:ビクトローラ
ディアナ・ダービンその他のポートレートなどもさり気なく置かれている。
夢中で見ていると、担当の教授がやってきてメカとしての説明をしながらSP盤を・・
〜 クロード・ソンヒル・オーケストラによる 「Star Dust」〜 !!
私がこの頃の音楽が好きだと言うと、貴重なサントラ版などもたくさんかけて下さった。
はぁ〜〜〜、いいものを見た!
・・あれ、私何しに来たんだっけ??
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フジロック、 スマッシュの日高正博さん。
http://www.be.asahi.com/20060722/W11/20060713TBEH0002A.html
凄いなぁ、この世代。
15〜21歳・・。 ん〜、考えちゃうなぁ。
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ふわ〜っ! 暑い。
んで、新聞を見たら・・
カリフォルニア州では連日40度前後、130以上が熱中症などで死亡。
ヨーロッパでも暑さが原因と見られる死者が80人を突破。
中国では大雨による洪水が相次ぎ、死者が1000人を越えた。
そして、ここ数年の世界各地の異常気象・・。
なんだか地球が、地表から人類を追い払おうとしているかのようにさえ思えてきてしまうな。
地球温暖化の解決へ、これから世界中が全力で取り組んでいくんだろうけれど、
そしてもしかしたら人類は、物理的にそれを解決してしまうのかもしれないけれど(いやぜひ解決しなきゃいけないんだけど)
でもその一方で、解決すれば万事OKとはいえないように・・、この問題はもっと深いように思えてしかたない。
かつて人間が自然から離れて環境を操作し始めた脳、それと同じ脳では本当の答えは見出せないじゃないかという気がするんだけど・・。