「脳 未知のフロンティア」NHK BS世界のドキュメンタリー(8/8〜10 23:00〜24:00)
という番組、偶然見たのだけれど興味深かった。(見たのは第1回と3回のみ、しかも部分的にですが)
映画「レインマン」でも知られる「サバン症候群」の人々の例を通して、人間の脳の働きを探っていくというもの。
サバンの人は、特定分野に超人的な才能を発揮し、半数は自閉症というが、症例は様々のよう。

私が特に気になったのは、家畜用施設の設計に携わっている女性のサバンの人の話だった。
彼女は動物の気持ちはよく理解できるが、人間の表情を読み取れず、感情も平坦である。

サバンの人の人並みはずれた才能は、社会にとって有用である場合もそうでない場合もあるが、いずれの場合も、その人自身の一人の人間としての幸福感ということを考えた時には (っていうか、私はほとんどそのことしか考えられないのだけれど)、たいへん複雑な思いにさせられてしまう。

また、「自閉症の人々は男女とも感情レベルが低く、脳は極めて男性的とされる〜」 とのことだが、「サバン症候群」、「自閉症」の症例を見ていると、私は逆に、人間にとっての女性脳の役割ということを考えてしまった。

女性脳には未熟なところがある一方で、たいへん有能かもしれない男性型の脳に、人生の途上のあまり遅すぎないどこかで、「ハテ・・、このような人生に、一体なんの意味があるのだ?」という疑問をいだかせたり、一人でいることの無意味さを感じさせたりする働きがあるのかもしれない。

そして人間どうしに、お互いの目を見、さらにはお互いの心を見るように心を開かせていくのかな・・。

この番組を見ていると、そのことが人間にとって意外なほど重要なことのように思えてきてしまった。(もっとも私は最近、女性脳が幼稚なところで成長を止めている場合が多いんだなぁ、と感じることが多くて、そっちの方が気になって仕方がないのだけれど。(・・ってソレ、私のことです、ハイ。)


それにしても
いったい人間とは・・ 何なのか?
脳の研究が進むほど、そのことがますます気になってくるのですね。



そして、この番組を見た後、私の心に・・

  自分の息子に、人生を愛して欲しい、
  自分の人生を、幸福だと感じられる
  そうであってほしい


自分が息子に対して、何よりもそう思っていることに気がついた。