m-poko2006-10-15

アンビエント・ドライヴァー THE AMBIENT DRIVER (マーブルブックス)


9/29福岡市天神のジュンク堂にて受取る。
この本を読んで、とても気になった章。

(動物・植物と人間とにも・・)何かしらそういう絆とでも呼ぶべきものがある。言葉を交わさなくても、つながっていることが判るのだ。 僕にとって、音楽もまた似たようなものだ。音楽を聴くと、「愛情」を感じる。つまり、自分の胸の辺りに何か温かいものが流れるのを感じる。 (〜中略〜) 「ああ、ここにいるんだな」と生命の存在を感じる、と言ったらわかりやすいだろうか。  <退屈を友とすれば>


この章の初出は、<心の絆が結ぶ暮らしのあり方>というタイトルで『ソトコト』誌ですが(2005, 8月発売号)、毎月読んでいたこの連載の中でも特別に心に残っています。

ところが、街を歩けばおびただしい数の人とすれ違うにもかかわらず、なぜか絆や「愛」や、温かいものを感じることはない。


もう一つ気になってしまった章が・・

それによると、イルカの脳がヒトよりも大きいのは、静寂野という部分の容積が違うからだそうだ。静寂野とは共生関係を司る部分らしいが、ヒトの脳では、これがほとんど未開発なのだという。  <退屈しない静けさ>


この「静寂野」・・ひょっとしたら、「つながり」を感じる感覚と関係があるのかもしれない。 人と。木と。universe(世界)と〜自分。
私がずっと以前から気になっている何かが、この2つの章には共通して流れているように感じる。「つながろうとする」のとは違う。最初からつながっていることを知っている感覚。


「生意気」の装丁(中身)がすてきなのだ。


アンビエント・ドライヴァー THE AMBIENT DRIVER (マーブルブックス)

アンビエント・ドライヴァー THE AMBIENT DRIVER (マーブルブックス)