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「西遊記」(フジTV)…、めちゃ面白い。
私の息子も(といってももう大きいんですけどね)
大好きでこれは一緒に見てます。
第9話〈花の国〉の、
いしだあゆみさん演じる母親役がよかった。
故郷や家庭なんかいらないという孫悟空に、
「生きているものには、帰ってくる場所が必要なのよ」。
「人間が二足で立って歩くようになったのは・・」
と、語りかける。
「自分が食べるだけなら四足でよい。
それを持って帰って大切な人と一緒に食べたいと
思うようになったから、両手を使うようになったのよ」
という話をしてやる。
この母親は、出て行った放蕩息子がひょっこり
帰ってきた時のために「それまでは生きてなくちゃ」と。
息子の放浪を完全に許容していて、
むしろ存分に行かせてやっているという感じ。
そして別れ際、母親のいない孫悟空に、
「お嫁さんができたら見せに来なさい」と。
先日読んだ本の中で加藤清先生が書かれていた
「在ること」と「(還って来るのを)待ってあげる存在」
の話を思い出す。
広大な大地と天、その間にいる人。
雄大で素朴な世界のとらえ方・・。
もともとのストーリーがいいんですね。
ひょっとして現代人の私たちの脳の方が
縮こまっちゃったのかな(恋愛ドラマつまんない)。