m-poko2006-03-06

西遊記」(フジTV)…、めちゃ面白い。
私の息子も(といってももう大きいんですけどね)
大好きでこれは一緒に見てます。


第9話〈花の国〉の、
いしだあゆみさん演じる母親役がよかった。


故郷や家庭なんかいらないという孫悟空に、
「生きているものには、帰ってくる場所が必要なのよ」。
「人間が二足で立って歩くようになったのは・・」
と、語りかける。


「自分が食べるだけなら四足でよい。
それを持って帰って大切な人と一緒に食べたいと
思うようになったから、両手を使うようになったのよ」
という話をしてやる。


この母親は、出て行った放蕩息子がひょっこり
帰ってきた時のために「それまでは生きてなくちゃ」と。
息子の放浪を完全に許容していて、
むしろ存分に行かせてやっているという感じ。


そして別れ際、母親のいない孫悟空に、
「お嫁さんができたら見せに来なさい」と。


先日読んだ本の中で加藤清先生が書かれていた
「在ること」と「(還って来るのを)待ってあげる存在」
の話を思い出す。


広大な大地と天、その間にいる人。
雄大で素朴な世界のとらえ方・・。
もともとのストーリーがいいんですね。
ひょっとして現代人の私たちの脳の方が
縮こまっちゃったのかな(恋愛ドラマつまんない)。